La Vento 393

La Vento
N-ro 393    2018年 11月号
Suita Esperanto-societo

吹田エスペラント会会報   発行:矢野義男 吹田市山田東2-25-13
郵便振替 00970-0-319578   年会費 6000円  準会費 2400円
ホームページ http://suita.chu.jp

エス会の参加者は佐藤、松田、大畑、松川、松井、矢吹の6名。司会の松川は、感想やエスペラントについての紹介を入れながら、初めてとは思えないほど落ち着いて司会の役を果たしていた。吹田市民文化祭、エスペラントふれあいコンサート終わる!
エスペラントふれあいコンサート、「野田淳子とうたう童謡と平和の歌」が11月3日(土・祝)、午後1時から4時まで、吹田のメイシアター小ホールで開催された。参加者は42。吹田エス会の参加者は佐藤、松田、大畑、松川、松井、矢吹の6名。司会の松川は、感想やエスペラントについての紹介を入れながら、初めてとは思えないほど落ち着いて司会の役を果たしていた。吹田市民文化祭、エスペラントふれあいコンサート終わる!

初めに後藤市長と衆議院議員とかしき氏の挨拶。市長は「最近言葉のことを考えるようになった。・・・・・・。私の座右の銘は『考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣を作り、習慣は人格を作り、人格は運命を作る』だ・・・・・・。言葉に詳しいエスペランティストの皆さんには世間の言葉についてアドバイスをしてほしい。私も言葉の大事さを意識して勉強していきたい。今後も吹田に豊かな文化が花開くように努力をしたい。」と述べられた。
続いて恒例の吹田市立第六中学校PTAコーラス同好会の合唱。初めにエスペラント語で “Heliko” と“Edelvejso”を、次に日本語で「川のながれのように」 「ドレミのうた」、最後に手話付きで「君をのせて」が披露された。美しいハーモニーだった。
野田淳子さんの登場。出演していただくのは2011年、2015年に次いで今回で3回目。第一部は唱歌と童謡が中心で、「里の秋」「蛍の光」「赤とんぼ」「この道」をそれぞれ解説を交えながら、一番をエスペラント語で歌われた後、2番からは会場の人と一緒に歌われた。次に平和を願って作詞作曲された「千羽鶴」を熱唱。1977年9月に横浜で起きた米軍機墜落事故で命を亡くした幼い兄弟の記事を読んで涙を流していた野田さんと傍に寄って来た娘さんとの会話をもとに作られた曲。さすがはシンガーソングライターと何回お聴きしても心に響き、目がうるうるとしてしまう。一部最後は「地球星」。世界中の国から武力を無くし平和を願う鹿児島の女医さんが、日本の憲法九条を世界の人々に知ってもらおうと思い作詩作曲した曲が「地球星」で、それを日本語、エスペラント語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語で吹き込みCDにされたことを紹介した後、野田さんは、カラオケでエスペラント語で歌われた。憲法九条の挿入部分は吹田エス会の松田洋子さんの朗読。「地球星」のメロディーは少し単調だが、野田さんの素晴らしい歌唱力でものすごく説得力があった。
エスペラント語について簡単な紹介を司会がした後、第2部が始まる。最初は、フォークシンガー笠木透作詞の心打たれる歌詞の「あなたが夜明けをつげる子供たち」。次に施設へ通園できなくなってしまった子が通ってくるようになった時に励まそうと野田さんが作られた曲「元気かい」が歌われた。その次は、金子みすゞの詩に野田さんが作曲された「星とたんぽぽ」と「積もった雪」。「何があってもその時々を元気に生きていきたい、年齢を重ねて元気でいるには努力が必要ということを思わせてくれる曲です」と紹介して歌われたが、「積もった雪」の途中で、ギターの弦が切れるハプニングが起きる。こんなことは初めてだそうだが、本当に人生何が起こるかわからない。韓国民主化運動を象徴する歌「朝露」をエスペラント語で歌われた後、美空ひばりが広島の平和コンサートで歌った「一本の鉛筆」を歌われた。最後の曲は、友人の宝木実さんのお兄さん(エスペランティストで戦争中に投獄されて亡くなられた)豊さんのことを曲にした「時を超えて」。最後の部分「真実を見る目を、自由を語る声を、抱き合う両手を、奪われはしない」を、舞台から降りられた野田さんが7~8人に順番にマイクを回しながら参加者全員で合唱して盛り上がる。
司会の「アンコールを!」に全員で「ふるさと」を歌い終了。そのあとは、野田さんへの直撃インタビュー。
プロになったきっかけは? エスペラントを習おうと思ったのはなぜ?今後のやりたいことは?野田さんは率直に答えてくださった。本当に野田さんの透き通る歌声は聴衆の心を清め、癒してくれる。あっという間の2時間余だった。

『初めての司会』

松川真木子
毎年、吹田エス会が参加しているという吹田市民文化祭が11月3日に開催されました。今年はエスペランチストで歌手の野田淳子さんに来て頂いてコンサートをすることとなりました。題して『野田淳子とともにうたう 童謡と平和の歌』。その司会の依頼が松田洋子さんから突然舞い込んできました。一瞬、そんな大役を!?とは思いましたが、文化祭に向けて企画の方では全くお手伝い出来ていなかったので、司会ぐらいはやらねば申し訳ない、との思いで引き受けさせて頂く事にしました。
とは言うものの、元々人前で話すことも苦手、語彙も乏しく、経験もない。普段の生活や仕事でもその様な機会はなくスキルもありません。唯一の司会経験が、今年の関西大会での矢吹さんとの合同司会。但しその時は佐藤副会長が完全なる台本を用意して下さっていたので、ただ読み上げて何とか終えた次第でした。
文化祭の司会は一体どのようにまとめていけば良いのか、無い知恵を絞って考えました。大まかな流れと案は松田さんが提示して下さいました。今回関西大会と違うのは一般の市民の方も対象である事。全くエスペラントを知らない人も来るかもしれない。だとしたらエスペラントの説明もあった方がいいだろう。いや、折角の機会なのだから、更にエスペラントの魅力にも触れたら興味を持ってもらえるかもしれない、などと考え、エスペラントの成り立ちやザメンホフについても家にあった本や資料で再確認し、台本をまとめました。

当日開演の時間が近付き、徐々に会場に人が集まって来られました。見ると見覚えのある方が多いです!私のようなエス会に所属して日の浅い者がこんなベテランエスペランチストの方々を前にエスペラントの事を知ったふうに話していいものなのかと複雑な気持ちのまま時間が来てしまいました。
時は待ってくれず、ブザーが鳴ってしまいました。矢吹さんが会場の注意などをアナウンスして下さって、いざ壇上へ。緊張でどのように話したかもよく覚えていません。ただ、『今日来て下さった方の中にエスペラントの事を知らない方はいらっしゃいますか?』と尋ねると数名の方が挙手しておられたので、台本通りエスペラントの事も精一杯伝えたいと思いました。
しかし司会の合間に控えに戻ると『あ、あれ言い忘れてる!』と後から気付く事も多く、慌てて矢吹さんの吹田六中コーラス紹介の途中で、もう一度アナウンスして助けてもらったりもしました。
台本をもっと丁寧に使いやすく書いておけばよかったと後悔しきりでした。それでも緊張と反省の合間には野田さんの透明感のある素晴らしい歌声と、それに強調される歌詞に心揺さぶられました。
感動も束の間、再び舞台に出て緊張→反省→感動を繰り返しているうちに終了しました。終わってみれば、『ああすればよかった』『あれは変だったなぁ』など反省点も多く自分ではとても満足のいく司会ではありませんでしたが、それでも他のエスペランチストの方々からはお褒めの言葉をかけてもらえたのが幸いでした。つたない司会でしたが、何とかお役に立てたかな、と思い責任を果たし無事終えることが出来てほっとしています。
前日夜に電話で台本の確認にお付き合い下さった松田さん、励ましの言葉をかけて下さった皆様、ありがとうございました。
また、コンサートの後で短い時間でしたがローゼンタールでの歓談、楽しかったです。ありがとうございました。

 

ザメンホフ祭のお知らせ
豊中エスペラント会担当でザメンホフ祭が開催されます。
・日時  12月9日(日)13:30~17:00
・場所  とよなか国際交流センター
(豊中駅西「エトレ豊中」6階)2AB会議室
・会費   500円
・懇親会(希望者):4階寿司屋(魚の巣)17時から 会費4000円
・演目  ①全体会②豊中E会の出し物③吹田E会の出し物
④池田E会の出し物

 

☆☆  吹田エスペラント会の出し物として、一つは、エスペラント相撲の参加者が読んだ本の書評や感想を発表します。発表者は3~4人の予定です。
もう一つは、10月23日に「北摂フェアトレード店エスペーロ」で開催されたエスペラント体験講習について、講師をつとめられた松田洋子さんに話していただくことです。(これは、松田さんの了承を得てから。)

吹田エス会のみなさん、ご参加、よろしくお願いします!!