La Vento 336

La Vento

N-ro 336   2012. 7月号

Suita Esperanto-societo
吹田エスペラント会会報  発行:矢野義男 吹田市山田東2-25-13
郵便振替 00970-0-319578   年会費 6000円  準会費 2400円
ホームページ http://suita.chu.jp


 ★ 秋の吹田市民文化祭エスペラント講演について

総会の後からずっと、矢野さん、松田さん、佐藤さん、大畑さんが中心になって
市民文化祭の内容について検討をしていただいていましたが、大筋が決まりました
のでお知らせします。

日 時: 2012年11月3日(土)
場 所: メイシアター小ホール
テーマ: エスペラントふれあい講演会
「農業の未来を考える」
内 容:
第1部  小久保 秀夫さん(みずほ会)の講演
「土作り名人の遺言」
~~農の営みから見えてくるもの~~
第2部  韓国版 脱サラ農業者の暮らし
Dalmini(esperanta nomo),申哲敏(cxina litere)の講演。
奥さんは、Songxanta(esperanta nomo),申銀淑(cxina Litere)
さんです。

 7月、8月例会会場のお知らせ

7月11日(水) 南千里市民センター
7月18日(水) 南千里市民センター
7月25日(水) 南千里市民センター
8月 1日(水) 南千里市民センター
8月 8日(水) 南千里市民センター

 第60回関西大会終わる

6月23日(土)~24日(日)にクレオ大阪東で第60回関西エスペラント大会
が開催され、吹田エス会からは、佐藤、大畑、矢吹、松田、佐々木が参加した。
大会記念品は、タニヒロユキ編著の「簡易エスペラント辞典」と宮本正男編
「現代人のエスペラント、輪読12ヶ月(秋・冬の巻)」の2冊だった。

 関西大会に参加して

矢吹あさゑ
1日目の分科会は、①楽しい作文教室(塚本猛) ②世界大会へのKLEG旅行団
(磯貝尚武) ③エスペラント映画の上映(藤井由美子) ④科学者・医学者の会(佐野寛) ⑤エスペラントでの興味ある体験を語る座談会(江川治邦) ⑥大本分科会(吾郷孝志)があり、私は、③に参加した。遅刻してしまい、ちょうど幽霊が登場してくる場面でスリルと迫力があった。藤井さんは女性の幽霊の声を担当されたそうだ。
その後開会式があり、会長挨拶、バラートさんとミレーユさんの挨拶、活動報告、KLEG賞(蒲池冨美子さん)とKLEG奨学金授与(広高正昭さん)と歌詞コンクール表彰(島谷剛さん)があった。
そして、人形劇団クラルテによる「ポリチーノの結婚式」が上演された。
その後のGaja Vespero。最初に、島谷剛さんが作詞し、歌詞コンクールで最優秀作を得たJupitero,Steljuvel’を野田淳子さんの歌唱指導で全員で合唱をした。 次はコーラスグループHeliko有志による、「かたつむり」「コロラドの月」「エーデルワイス」の合唱だった。病気療養中の小西岳さんを元気づけ、エスペラント歌集の宣伝も兼ねての合唱だった。最後に、高槻エス会の景品つきクイズを楽しんで終了。 (私は1日だけの参加だった。)
夜は大阪キャッスルホテルでBankedoが開かれた。

2日目は、二つのミニ大学と四つの分科会、ミレーユさんの講演、午後は公開講演で、「ネパールの自然と文化」という演題でバラート ギミレさんが、「宇宙膨張の発見とその後」という演題で大阪市立科学館館長の加藤賢一氏の講演があった。二つの講演の間に野田淳子さんのミニコンサートが開かれた。最後に閉会式が行われ、大会旗が次回の開催地和歌山に渡された。

宮本さんからの グアテマラ通信(33)  2012年3月5日

先週、東京のジャイカ本部から安全対策委員会がグアテに来ました。ジャイカ関係者全員が現地事務所に招集され、安全対策委員会チーフ様のありがたい講話を聞かされました。警視庁の出身者で、その話しぶりは、運転免許証の更新時とそっくり。(よ)はいつものように居眠りしていて、隣の席の人から突かれました。グアテには、現場事務所関係を除き、40人ほどの青年海外協力隊・シニアボランティアとほかにジャイカが日本企業に委託している事業での専門家が10人ほどいます。そのうち、安全対策委員会のグアテ国内での訪問調査先として、3人のボランティアが現場事務所により事前に選ばれていました。中央に対し醜態をさらしたくないのは、お役所の常だから、品行方正、素行健全、業務確実、純情無垢なボランティアが選ばれていて、当然のように(よ)はその3人のうちのひとりに入っていました。調査では1時間以上、職務質問なみにいろいろ質問されましたが、職質にはむかしから慣れているためか、彼らにとって完璧な回答をしたみたいで「非のうちどころなし。百点満点!」との講評をいただきました。同時に自身、自己嫌悪を味わったのはいうまでもありません。安全対策委員会のメンバーは、世界各国を巡回しています。もちろん、危険度の認識を徹底することや、犯罪発生の実態を調査するのが主な業務ですが、グアテ国内の他の調査先では、調査を早々に切り上げ、ティカル遺跡の見物に出向いたように、旅行好きにとっては最高の仕事だと思います。(よ)が経験している範囲では、他にも事業評価委員会というのがあって、彼らも同様です。以前に事業評価委員会がグアテを訪れたとき、国連に勤めていたことのあるメンバーのひとりとじっくり話をしたことがあるのですが、まじめな彼は、給料に惹かれ国連からジャイカへ転職したことを心底から後悔していました。彼いわく、すべてにつけ形式的で、会議は意見を言う場ではなく報告書を読み上げるだけだし、新しい発想は何もない。これはボランティアというジャイ蚊組織の末端にいる(よ)でさえ、はげしく同意できます(この話は以前に言ったっけ?)。ともかく、自分がなんのために派遣されているのかわからない、と悩んでいるボランティアがここグアテにも多いことは厳然たる事実。他国からのNGOや個人レベルでのボランティアと比べ、コストがかかってるわりには活動内容やその成果に乏しいと感じずにはいられません。

   グアテマラ通信(34)  2012年4月23日

グアテに戻り、最初の週末、さっそくチェ・ゲバラ(以下:チェ)の足跡を探索しはじめました。グアテマラ市の旧市街地であまり治安がよくない地区だし、飲めない(よ)がひとりでバーに入ると変に怪しまれるといけないから、たまたま上京していた青年海外協力隊員を誘ったところ、ふたりが快く応じてくれました。カランクルンのみなさまには、なんだ!(よ)の周りはいつも女の子ばかりじゃないか、という印象をお持ちでしょうが他意はありません。あしからず!「エル・ポルタリート」という名の問題のバーは、路地の奥にあるのですが、事前に情報を得ていたこともあり、わりと簡単に見つかりました。想像していたよりも店は大きく、料金は格安で、なかなかいい雰囲気です。地元の人たちの憩いの場になっているようで、土曜日の夜ということもあり、そこそこにぎわっていました。店内を詳しく観察すると壁にチェの写真が飾ってあります。でも、店員やお客はみんな若くて、当地でのチェのことを知っていそうにありません。禁煙なのでタバコを吸いに店の外にでたら、ひとりの老人がベンチに座っていました。たずねたところ、チェはやはりこのバーに足繁く通っていたそうで、チェが住んでいたアパートもすぐそばにあると教えてくれました。店に戻り、飾られている写真をコソコソ撮ろうとしていると、ここも撮れ、あそこもだと店員やお客から勧められ、なんだか歓迎されてしまいました。こんな反動的な国でも、人々のあいだでチェはやはりヒーローなんです。
店を出て、教えられたアパートに行きました。チェが住んでいたのは2階の部屋で、路地から彼が住んでいた部屋の外観を写真に収めていたところ、様子を見ていたアパートの管理人らしい人が、こちらの意図を察して、わざわざ1階の鍵を開け、チェが住んでいた部屋のドアの前まで案内してくれました。わずか一夕で、グアテ時代のチェについて、かなりのことがわかった気になっています。記録されていない歴史の空間を埋める楽しさを味わいました。帰路、タクシーに乗るまでのわずかな距離を歩行中にタカリに遭い、同行していた彼女たちを緊急避難させ、(よ)ひとりが犠牲になったのは老いぼれたる者の宿命か? いや、大満足!

★ 二つの天体ショー                 (矢吹)

5月21日、天体のことをあまりわかっていない私も、金環食を見ようと朝からわ
くわくしていました。7時29分ごろ、日蝕眼鏡を購入できなかったので、ピンホー
ルを通した光を紙面に写して金環食をみることができました。その後、テレビやイ
ンターネットの映像で美しいダイヤモンドリングや金環食を楽しみました。日本国
内で見られる金環食は1987年の沖縄以来、本州だと実に1883年以来のことであり、
次に見られるのは2030年(北海道)、2041年に(若狭湾から伊豆半島)ということ
で今回は非常に珍しい機会だったのです。
6月6日には、金星が太陽の前を横切る「金星日面通過」がありました。日本全
国で、午前7時半ごろから午後1時半ごろまで見ることができました。私は、職場
で、日蝕眼鏡を友人に借りて太陽面の黒い点が時間の経過につれ移動していくのを
確認でき、感動しました。この「金星日面通過」は、前回は2004年だったそうです。
次回、地球上で見られるのは2117年ということなので、今回、見ることができ本当
によかったと思います。
地球の誕生や太陽との関わりを勉強していくと、地球の存在が奇跡的なことなん
だと思えます。その地球に生まれてきた生物全ても奇跡だし、神秘的だと思います。
だからこそ全ての命を大切にしなくてはと改めて強く思われました。