La Vento 331

La Vento
N-ro 331   2011. 11月号

Suita Esperanto-societo


吹田エスペラント会会報   発行:矢野義男  吹田市山田東2-25-13
郵便振替 00970-0-319578   年会費 6000円  準会費 2400円
ホームページ http://suita.chu.jp


吹田市民文化祭―-野田淳子ふれあいコンサート終わる

11月3日(木)午後1時から吹田市民文化祭が、メイシアター小ホールで開催されました。出席者は104名。四国から矢野明徳さんも駆けつけてくださいました。バスで梅田まで来て、そこからは妹さんと会場へいっしょに来られたそうです。確かに痩せられ、ひげをはやされたので感じが変わっていました。でも、よくここまでリハビリで回復されたことと嬉しく思いました。
まず、賛助出演の、吹田第六中学校PTAコーラス同好会のコーラスから始まりました。エスペラントで「上を向いて歩こう」、次に「落葉松」、最後は手話を交えて「一本のえんぴつ」でした。その後、吹田エスペラント会会長挨拶、市長の挨拶と続きました。そして、佐藤芙優子さんが「裸の王様」をエスペラントで朗読をしました。芙優子さんは、まだ、6年生ですが今までに何回も場数を踏んできたので、堂々ときれいな発音で発表してくれました。毎年新しい朗読にチャレンジされているので素晴らしいです。
そして、いよいよ野田淳子さんの “勇気・希望・命をうたう”ふれあいコンサートが始まりました。司会の後藤美和さんから歌手野田さんの紹介がありました。
第一部は、「すべてが贈り物」といういつもコンサートの歌いだしで歌われている曲から始まりました。

「すべてが贈り物」
飛びゆく鳥たちも 風誘うあの山も
春が来て夏が去る すべてが贈り物
雪解けのせせらぎも 木漏れ日のまぶしさも
若草の芽吹く道 すべてが贈り物
ひと時のなぐさめも つかの間の語らいも
喜びも悲しみも すべてが贈り物
過ぎ去りし日の思いでも めぐりあえる明日の日も
ただ愛に満ちあふれ すべてが贈り物
ただ愛に満ちあふれ すべてが贈り物

2曲目はエスペラントと日本語で「里の秋」を歌われました。野田さんはエスペラントを始めて2年目のコメンツァントといいながらも、京都の藤本先生、神戸の沖先生からじきじきに教えを受けられ、短時間に“r”の発音もマスターされて、とてもクリアなエスペラントなのでびっくりしました。さすがプロだと思いました。
3曲目の野田さんの作詞作曲の「千羽鶴」は、世界の人に聞いてほしいという趣旨に、小西岳さんが体調をくずしていたにもかかわらず即エスペラント訳をされたそうです。1番をエスペラントで、あとは日本語で聞かせてくださいました。「アメリカ軍のジェット機が民家に墜落し、1歳と3歳の男の子が死に、そのお母さんは大火傷を負い二人の子どもの死を知らされぬまま、子どものためにとがんばり痛む手で千羽鶴を折った。・・・」という内容です。この事件は早乙女勝元さんの絵本『パパママバイバイ』に詳しく書かれており、わたしも子どもたちに泣きながら読み聞かせをした30年前を思い出しました。
4曲目は沖縄の「童神」。
本当に、せっかく地上に生まれてきた命が、生まれてきて良かったと思うようにわたしたち大人は、子どもたちに命の大切さを手渡していかなくてはならないと思います。
5曲目は「ふるさと」。会場の人々は野田さんの声掛けで、隣の人と手を握りぬくもりをたしかめながら全員合唱をしました。
6曲目は「時を越えて」。野田さんが20年前に友人のエスペランティストのお兄さんが平和を主張して戦争中26歳で亡くなったことを知り、作曲したもので「アミーコは友だち、ポポーロは民衆、パーツォは平和、ムズィーコは音楽」と4つのエスペラント語を歌詞に織り込んでいる。「真実を見る目を、自由を語る声を、抱きあう両手を、奪われはしない」と隣の人と手をつなぎ合い、思いを一つにして全員で合唱して第一部を終了しました。
第二部は金子みすゞの詩に野田さんが曲をつけた歌を紹介してくださいました。
1曲目は、ギターのボディーを太鼓のリズムのようにたたきながら「大漁」を、続けて「くじら法会」「星とたんぽぽ」「みんなちがってみんないい」と金子みすゞを紹介しながら4曲歌ってくださいました。「みんなちがってみんないい」は手話も教えてくださいました。
次は「死んだ男の残したものは」を2番までエスペラントであとは日本語で歌ってくださいました。
また、韓国での合同エスペラント大会で歌うつもりだった韓国の曲「アリラン」と「朝霧」を韓国語、エスペラント語、日本語の3ヶ国語で歌ってくださいました。
最後は、野田さんのご主人が作詞作曲された、教科書に載るほど有名な「大きな歌」をエスペラントで会場の人といっしょに歌い、楽しく心を一つにしてふれあいコンサートが終わりました。
エスペラント語の紹介も織り込めながら、透明感あふれる歌声で聴衆を魅了しながら、心あたたまるたくさんの歌を紹介していただき、やさしい気持ちに包まれる 素敵なふれあいコンサートだったと思います。野田さん、ありがとうございました。                          また、司会の後藤さん、流暢な進行本当にありがとうございました。(矢吹あさゑ)

吹田市民文化祭

矢野明徳さんがメールで感想を送ってくださったので載せます。

昨日は、大変素晴らしい文化祭に参加させて頂き、有り難うございました。皆様に久し振りにお会いできて、本当に嬉しかったです。野田淳子さまの心に響く歌声は素晴らしいの一言に尽きると思います。大勢の方が参加され盛況な催しになりましたこと、お慶び申しあげます。

11月、12月例会会場のお知らせ

11月16日(水) 南千里市民センター
11月30日(水) 南千里市民センター
12月 4日(日) ザメンホフ祭
箕面中央生涯学習センター2階講義室
12月 7日(水) 南千里市民センター
12月14日(水) 南千里市民センター

ザメンホフ祭のお知らせ(当番は吹田エス会)  

日時:1 2月4日(日)午後1:30~5:00
場所:箕面中央生涯学習センター2階講義室(箕面警察東側)
会費:ザメンホフ祭は無料

☆ 懇親会は中華料理店「翠蓮」でやります。懇親会費4000円
☆ メイン講演は当日のお楽しみに!
出し物:
豊中は山野さんが吹田市民文化祭の野田淳子ふれあいコンサートの録音の一部を紹介
(野田淳子さん了承済み、歌詞はプロジェクタで映写)
佐野さんが「アリラン」の歌唱指導とUK写真集などを映像で紹介。
吹田は犬伏さんが本の紹介で中島敦の “La Obstino”から山月記の話をします。
池田は狂言「盆山miniaturo」。