La Vento 363

La Vento

N-ro 363   2015. 3月号

Suita Esperanto-societo
吹田エスペラント会会報  発行:矢野義男 吹田市山田東2-25-13
郵便振替 00970-0-319578   年会費 6000円  準会費 2400円
ホームページ http://suita.chu.jp


吹田エスペラント会総会のお知らせ
日時:4月22日 (水) 午後6時30分から
場所:公益財団法人学びと心のふれあいセンター好日荘 
  議事:  ・2014年度の活動報告
       ・2014年度の決算報告
       ・2015年度の活動について
           学習について
           市民文化祭について
           その他
       ・2015年度の予算について
       ・2015年度の役員選出について
       ・規約の改正(文言補足追加)
** 総会の案内のはがきを同封しましたが、欠席の場合は委任状の提出を必ずお願いします。

 

松田洋子さんが、東日本震災の被害にあった釜石の唐丹の子供たちを支援している堀泰雄さんが歌を作られたことを知らせてくださったので、歌が生れた訳と歌を載せます(歌は3ページに、エスペラントは4ページに載せます)。

忘れられない、忘れてはいけない
「唐丹の海から世界へ」

大震災で壊滅的な被害を受けた釜石市唐丹町の子どもを支援しようと生まれた「唐丹希望基金」の運動も5年目を迎えようとしています。この運動の中から生まれた歌「唐丹の海から世界へ」を、子どもたちの応援歌として、また、震災を歌い継ぐ歌として、多くの方に歌っていただきたいと思います。                  作詞者 堀泰雄(群馬)

唐丹町震災記念碑「伝えつなぐ3.11」から生まれた歌
唐丹の詩を書きたい、歌を作りたいと思っていましたが、被災者ではないので、詩を書くなどと言うことは、あまりに尊大に思えて、取り掛かることもできない、どんなふうに書いて良いのかもわからない状態で、3年半が過ぎました。
唐丹支援を始めてから、唐丹に行くたびに、唐丹の震災記念碑「伝えつなぐ大津波 3.11」を訪ねます。ここには、当時唐丹小中学校に在籍していた小学4年生から中学3年生までの言葉が刻んであります。その子どもたちの言葉を何回も読み、子どもたちと心の中で何度も対話を繰り返しているうちに生まれた詩が「唐丹の海から世界へ」です。下が、そんな子どもたちの言葉です。

忘れたくても忘れられない、忘れてはいけない。          小学6年 小久保祐里
どれだけの時が過ぎ、どんなに町を想い、どれだけ未来を信じたか。中学2年 木村銀次
悲しくて前を向くことができないときは、無理をせず横を向いてみてください。いつでも仲間や家族が一緒にいます。                       中学3年 松山祥子
絆を深めべっす唐丹、負けねえぞ唐丹!             中学3年 尾形大成
今、ここまで一歩ずつ歩んできた。そしてこれからも一歩ずつ歩んで行く。これからも、道のりは遠いかもしれないけれど、一歩ずつ進んでいる。皆で一緒に頑張ろう。 中学3年 上野岬希

そして、3番の歌詞の最後をどう決めようかと悩んでいたとき、「唐丹に愛の花を咲かせたい」とある支援者が書いていました。「希望と愛の花、それを唐丹の美しい湾から世界へ広げるのだ!」こうして、歌詞が完成しました。
作曲者は、私の友人で、40年間前橋第九合唱団を指導している山田哲夫さんです。透明感のある曲になり、未来が見えるような気がします。私はこのメロディーがとても気に入り、毎日口ずさんでは、唐丹や唐丹の子どものことを思い出しています。でも、私一人が歌っていても力にはなりません。皆さんが、音楽の授業で、学校や地域の合唱団で、様々な集いで歌っていただき、震災を忘れない、いつまでも子どもたちと一緒にいるのだ、という気持ちを持ち続けていただければ嬉しいです。

堀さんは楽譜も付けておられます。 とてもいい曲なので吹田エス会の関わっている市民文化祭で歌ってもいいかもしれませんね。
いいえ、ぜひ、みんなで歌いましょう。

唐丹の海から世界へ


忘れてはいけない、忘れられない、
悲しみに満ちたあの日のことを。

どれだけ時が過ぎて行っても、私の思いが帰って行くのは、
まぶたに浮かぶなつかしい町、こころに残る思い出の歌。
どんなに過去を思ったことか。

前を向けないときもある、そんなときには頑張らないで。
見守っているほほえみがある。


忘れてはいけない、忘れられない、
悲しみに満ちたあの日のことを。

過ぎ行く日々に漂いながら、私はどこへ行くのだろうか、
作り笑いで涙を隠し、うつろに夕日を見つめていた日。
どんなに光を望んだことか。

道が見えないときもある、そんなときには立ち止まろう。
見上げる空に希望の星が。


忘れてはいけない、忘れられない、
悲しみに満ちたあの日のことを。

新たな夢を創りだそう。父も母もがんばっている。
わたしたちも涙を拭いて、皆で一緒に歩いて行こう。
どんなに絆が元気を呼んだか。

希望の花、愛の花、種を蒔こう、花咲かせよう。
唐丹の海から、世界へ向けて。

De la maro de Tooni al la tuta mondo
1
Ni ne devas forgesi, ni ne povas forgesi
la tagojn plenajn de malĝojoj.

Kiom ajn la tempo pasis, mia penso ĉiam revenas
al la kara urbo en miaj okuloj kaj la kara kanto en mia koro.

Kiel ofte mi rememoris la pasintecon !
Kiam vi ne povas paŝi antaŭen, ne tro provu.
Troviĝas ridetoj, kiuj varme rigardas vin.

2
Ni ne devas forgesi, ni ne povas forgesi
la tagojn plenajn de malĝojoj.

Ŝvebante en la tagoj malplenaj, kien mi iros?
Mi kaŝis larmojn per falsaj ridetoj kaj rigardis la krepuskon kun kaverna koro.

Kiel mallume estis mia estonteco !
Kiam vi ne povas trovi vian vojon, haltu iom da tempo.
Troviĝas steloj de espero supre.

3
Ni ne devas forgesi, ni ne povas forgesi
la tagojn plenajn de malĝojoj.

Mi kreu novan revon. Miaj gepatroj strebas.
Ni forviŝu larmojn kaj kune paŝu antaŭen.

Kiom multe kuraĝigis amikaj rondoj!
Florojn de espero, florojn de amo, ni semu, ni florigu.
De la maro de Tooni al la tuta mondo.