La Vento 374

La Vento
N-ro 374    2016年 8・9月号
Suita Esperanto-societo
吹田エスペラント会会報  発行:矢野義男 吹田市山田東2-25-13
郵便振替 00970-0-319578   年会費 6000円  準会費 2400円
ホームページ http://suita.chu.jp


猛暑の夏もやっと終わり、ようやく朝晩は25度以下になり、だいぶ過ごしやすくなってきました。でも、9月下旬になったのに、日中の気温は30度近いのでうんざりしてしまいます。
長い夏休みになってしまいました。気持ちを立て直して、ラベントを作ります。

★ 第48回林間学校について

9月10日(土)~11日(日)に京都のエスペラント会館で、第48回エスペラント林間学校が開催された。
講座は松田洋子さんの「朗読講座」、相川節子さんの「実用作文教室」、Atilio Orellana Roja
さんの「中級会話教室」の3つ。
分科会はAtilio Orellana Roja さんの Preligo pri Argentinoと田熊健二さんの「エスペラントと日本語の数の数え方」、木元靖浩さんの「あなエス」、田中一喜さんと西千寿子さんによる “Paroli skajpe kun tajlandanoj” の4つ。

私は、1日目の松田さんの講座だけ参加した。受講者は、私と大畑さんを含めて7人。大畑さんも、1日目しか参加できなかった。
教材は、木下順二の「夕鶴 Vespera Gruo」で宮本正男さんがエスペラントに訳したもの。
はじめに、発声練習について教えてもらう。正しい姿勢(背筋を伸ばし、胸を張り、肩の力を抜く)でリラックスし、複式呼吸(横隔膜を上下させ、鼻で息を吸って口で吐く)で、ハミング、リップロール(唇を閉じたまま息を吹きだして「ブルブル・・・
と唇をふるわす。)、ロングトーン(できるだけ長く同じ音を発生し続ける)の練習をする。
次に「あえいうえおあお」を様々な速さで発声。「だぞざどぞだどざ」を10回繰り返す。
「あいうべ体操。「べー」で舌を長く出す。
実際の朗読では、状況を想像し、目線を考えて、適切な「間」をとり、接続詞の読み方に変化(緩急・声の高さ)をつけることがたいせつと教えていただく。
さて、いよいよVespera Gruo の朗読がはじまる。
ト書きのところは、状況を思い浮かべて、ゆっくり単調に流れるように読む。こどもの歌声には簡単なメロディーをつけて。内容理解のために昔のこどもの遊びについて話し合う。檜山さんと磯貝さんが子どもの頃にやった遊びを思い出して説明をしてくれる。「棒倒し」がどんな遊びだったかが想像できた。・・・というように、まず、状況を理解して次にどんなトーンや速さで朗読したらいいかを皆で考えながら読み進めていった。最後に、好きな所を練習して録音して聞いてみることにした。私は、藤田さんとペアで、TxuとYohyxo のやりとりを練習して録音した。自分の声を聞くのは何とも恥ずかしくてくすぐったくて仕方がなかったが、朗読の上達にはそれがいちばんいいとのこと。はじめのうちは、皆少し緊張気味だったが、だんだん声を出すことに慣れてきてあっという間に2時間半が過ぎてしまった。
松田さんに教えていただいたことを思い出して自分で録音して何回も聞いて朗読の力を付けていきたいと思う。
矢吹あさゑ

平成28年度吹田市民文化祭、エスペラントふれあい講演会のお知らせ

日時: 11月3日(木・祝) 午後1時~4時(開場12時半)
場所: 吹田メイシアター小ホール(阪急千里線吹田駅前)
講師: 岸見一郎(哲学者・日本アドラー心理学会認定カウンセラー)
演題: 「人と人が結びつくこと」~アドラーを知れば世界が変わる~

** 入場料は無料ですが事前に申し込みが必要

申込は℡06-6877-1953(吹田エスペラント会 矢野)

講師の岸見一郎氏の紹介
1956年、京都生まれ、京都在住。高校生の頃から哲学を志し、大学進学後は先生の自宅にたびたび押しかけては議論をふっかける。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。
専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行う。
日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。
訳書にアルフレッド・アドラーの『個人心理学講義』『人はなぜ神経症になるのか』、著書に『アドラー心理学入門』、古賀史健氏との共著に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』など多数。

私たちは皆、何らかの悩みやストレスを感じながら生きていると思います。
岸見先生のお話をお聴きして、今後の生き方に明るい光を見いだせたらいい
のではないでしょうか。ぜひ、参加しましょう!

   大阪管区気象台見学をして

矢吹あさゑ

自治会の防災研修で先日、大阪管区気象台の見学に行ってきました。気象台がどこにあるかも知らなかったのでちょっと恥ずかしかったのですが・・・。中央区大手前の大阪合同庁舎第4号館の16階(技術部門)と17階(事務部門)にありました。

初めに、気象庁の組織と仕事について丁寧に講義をしてくださいました。
日本には管区気象台が六ケ所あり、大阪管区気象台は、中国・四国・近畿を管轄しているそうです。本庁の東京に何かあって機能しなくなったら、大阪が代行するほど重要な存在だそうです。
気象の観測は、静止気象衛星「ひまわり」や気象レーダーや地上気象観測アメダス、高層気象観測ラジオゾンデなどによって毎日24時間観測を続けているそうです。地球環境(気候や大気環境や海洋)の監視もしています。また、地震・津波・火山の監視と予測も大事な仕事です。気象の監視や予測もしています。航空機・船舶の安全運航のために常時気象情報を提供しています。また、民間気象サービスにも情報を提供しています。さらに、世界の気象業務に役立てるために観測・予測データーを国際交換しています。
講義の後、実際に仕事をされている部屋を見学させていただきました。
地震・津波・火山の監視の部屋には十台余の大型画面のコンピューターが作動していました。ちょうど北海道で地震が起きたので3人の担当の方がすぐに画面に集まり、リーダーの方が緊急地震速報を指示されていました。数十秒の間にデータを解析して即座に判断をくだしていく姿を眼前に見て感動。
気象の部屋では、24時間、2交代制ということで二人の方が働いていました。毎日決められた時間に気象予報を発信しているそうです。大型計算機が作成する天気図や予報を最終的には人間が考え、コンピューターの間違いを修正して手で作成して仕上げ、予報も最後に決断を下すのは、長年経験を積んだ予報官だそうです。
夜中も仕事をしなくてはならない過酷な勤務状況なので、技術部門は男性が圧倒的に多いそうです。気象庁で働く人は、全国で5100人余り、そのうち、大阪は215人ほどだそうです。コンピューターの導入でだいぶ人数が以前より削減されたそうです。

気象庁で働く人々が、私たちのあまり知らない所で、日夜大変なご苦労をしながら気象観測を続けていらっしゃることを知り、心から感謝の念が湧いてきました。気象庁が発表する「注意報」「警報」「特別警報」に注意しなくてはと改めて思いました。