La Vento 359

La Vento

N-ro 359   2014. 11月号

Suita Esperanto-societo
吹田エスペラント会会報  発行:矢野義男 吹田市山田東2-25-13
郵便振替 00970-0-319578   年会費 6000円  準会費 2400円
ホームページ http://suita.chu.jp


吹田市民文化祭ふれあい講演会終わる!

11月3日(月・祝)吹田市民文化祭エスペラントふれあい講演会が吹田メイシアター小ホールで開催され、参加者は61名で、吹田エス会からは、矢野会長、佐藤、松井、松田、大畑、矢野明徳(徳島から)、矢吹の7名が参加した。
午後1時半開演。司会は矢吹。会長の挨拶で始まり、次は、Heliko と吹田第六中学校PTAコーラス同好会共演のコーラス。まず、エスペラント語で2曲。金子みすゞ作詞、野田淳子作曲、島谷剛エスペラント訳で、「私と小鳥と鈴と」と「星とたんぽぽ」が歌われた。次に日本語で「鞠と殿様」、手話コーラスで「やさしさに包まれたなら」。
舞台設定のための休憩の後、桂福点さんの講演「大笑いゼーションでノーマライゼーション」“一つのことばで心をつなげたい・障がい者理解のために”が始まった。
音楽療法を取り入れて、会場の雰囲気をほぐしながら、話を進めていかれた。
音楽療法士としての活動。福点の名前の由来。ご自身の失明と文字を失うという苦悩から死を考えるようになったこと。障がいの重い友達の歌う、さだまさしの「道化師のソネット」を聞いて「生きよう」というエネルギーをもらったこと。人との出会いに救われ、歌や言葉の力の素晴らしさを知ったこと。点字で読めるようになった時に、言葉や文字を取り戻した喜びを知ったこと。
更に、音楽療法に“笑い”を取り入れると効果的だと思い、落語の世界に入ったこと。

障がい者が理解してもらうためには4つの乗り越えるポイントがある。
1 自分の障がいを理解する。
2 人との出会い。
3 自分の居場所がある。
4 障がいではなくその人を理解する。

エスペラントの紹介と宣伝もしてくださいました。平和のメッセージとして世界へ広げてほしいとも・・・。
最後に落語二つ。一つ目はエスペラントを使ったもの。二つ目は、メールのやり取りを題材にした創作落語。

テノールの歌や、笛の演奏も素敵で、福点さんの人柄と、多才に触れた楽しい1時間半だった。福点さんは、このように音楽と言葉(笑い)の素晴らしい力によって、聴衆を励ましているのだなと思った。
(矢吹)
桂福点さんの講演

コーラス

矢野明徳さんが11月3日の感想を日記の中で書いてくださったので掲載します。

Mi iris al Suita por auxskulti la rakonton de Kacura Fukuten el Tokushima kun mia juna fratino kiu logxas en urbo Hirakata.
Mi emociigxis ke li vivas kaj laboras kun neniel cedema spirit malgraux la fizika handikapo per “Rakugo”. Lia prezentado estis tre admirinda por mi kaj sincere gratulas lin pro la sukceso.

佐藤守男さんの報告とお知らせも載せます。

11月3日吹田市民文化祭参加の恒例の「エスペラントふれあい講演会」で、全盲の落語家、桂福点さんのお話を聴きました。プロの落語家であるとともに、音楽療法士として、テレビ、ラジオで活躍されておられます。
エスペラントも勉強されており、今回はエスペラント会話をも交えたお話で、たっぷりと笑いあり、涙ありの元気と感動をみなさんに与えてくれるものでした。
中学生のとき、病気がもとで失明し、イジメや文字を失ったことからの絶望など生い立ちの紹介から、会場にカラオケを歌わせたり、プロのテノール歌手並みにご自分でリヒアルト・シュトラウスの歌曲、イタリア民謡のオーソレミヨをエスペラント語で披露されるなど、その多才ぶりに圧倒されました。
恒例の吹田第六中学校PTAコーラス同好会とエスペラント・コーラスグループHeliko共同の友情出演もありました。その中では金子みすずの詩「みんなちがって、みんないい」が歌われましたが、障がい者というハンデイがあっても、それも一つの個性、その人なりの出来ることを大事に育てたいという福点さんの思いが伝わってきます。福点さん自身すばらしい才能を発揮されており、みなさんに勇気と感動を与えてくれるものでした。司会者の矢吹さん(吹田エス会会員)は福点さんの小学校時代の先生をされていましたが、自分の教え子が、こんなに立派に成人していることに最高に幸せそうでした。尚、会場参加者は61名で、昨年同様の規模でした。会場参加者はそんなに多くはありませんでしたが、今回の文化祭は30回目、今までの中で私、佐藤は一番よかったなあという印象をうけました。


尚、12月5日(金)午後9時からNHKテレビ/Eテレの「バリバラ」という番組のドラマに、「謎の男」として桂福点さんが出演されます。

酒に酔いながら、エスペラントで鼻歌を歌いながら出てくるそうです。是非視聴してやってください。作詞作曲はご本人がされていますが、エス訳については、相談を受け、以下のようなものです。これは世間にはまだ未公開ですが、ここでは事前にお知らせしておきます:
Fruktoj falintaj floras sur tero,
Fruktoj plukitaj floras en koro,
Videblajxon ni ne povas vidi,
Nevideblajxon ni povas vidi.

北摂ザメンホフ祭お知らせ

日時:12月7日(日)午後1時開場、1時30分開始
場所:箕面市立中央生涯学習センター 2階講義室会費:500円